この曲を聴け!
最近の発言
Desecrator (失恋船長)
Desecrator / Desecrator (火薬バカ一代)
Desecrator (火薬バカ一代)
Firestorm (失恋船長)


MyPage

AMBUSH - 最近の発言
モバイル向きページ 
解説 - 最近の発言
新しいコメント・評価 (タイトルをクリックすると当該項目に移動します)


Desecrator

国内盤はSPIRITUAL BEAST からリリースされるスウェーデンの若き野郎どもによる2枚目。所謂NWOTHMになるのだが、彼らは安易な着想による80年代型のトラディショナルなサウンドを志向している分けではない。また、ノリや親しみやすさを前面に出したサウンドでも勢い重視のスピードメタルでもない、本当にど真ん中のサウンドを聴かせてくれる。渡米後のJPみたいな音楽性、そのヘヴィメタルの中庸とも言える音楽性は、シンガーのハイトーンがハルフォードを想起させるという点にもあるのだが、このシンガーはハイトーン系ではない、あくまでも中低音域を駆使して歌う、色気のあるシンガーであり、実はハルフォードもロングトーンが武器ではない、あれは必殺技。本来の魅力は色気のある中低音域だ。


そこにフォーカスを当てると、シンガーはハルフォード系でありメタルの王道である。それは、この重量感のある音作りにも当てはある、過度なヘヴィさではない、お手本となるサウンドがある、それはJPだしスピードメタル時代のRIOTなんかも思い出す、チョイ巻き舌になるのも好きなんだ余よなぁ。

重量感をサポートするリズム隊は安定感抜群、阿吽の呼吸から生み出されるタイトなリズムは人間味があり聴いていて心地が良い。そしてツインギターコンビもオーセンティックなプレイに軸足を置き、派手さはないがバンド感で勝負する音楽性にギターヒーローはいらないという事だろう。覆い被さる強力なアンサンブルが、このブレる事なき正統派メタルファンのハートに突き刺さるだろう。

商業誌片手に右へ左へ大忙し、聴いた事も無い音楽なのに批評家が持ち上げた途端にNEMOPHILAサイコーじゃやってられんよ。付き合いきれません。挙げ句複数アカウントだもんね。

このバンド2025年に新譜を出します。過去3枚のアルバムはHigh Roller Recordsだったのですが、最新作はNapalm Recordsという意表を突いたレーベルなのですが、どう音楽性に変化があるのか、先行公開されている曲も含め、どうなることやら。でも大きな販路と後押しを受けられるので、マイナーな存在では終らない一発をかませられるでしょう。

失恋船長 ★★★ (2025-05-08 06:52:01)


Desecrator / Desecrator
ハイトーン・シンガーの歌いっぷりの良さから
Gリフのカッコ良さ、そして思わず目を細めてしまう
ツインGの劇的なハモリ具合まで、
「これがOP曲で良かったんじゃね?」と
思わずメンバーに尋ねたくなってしまう疾走ナンバーの名曲。

火薬バカ一代 ★★★ (2016-02-02 23:32:29)


Desecrator

スウェーデン出身の若き5人組の日本デビュー作ともなった2ndアルバム('15年発表)。
スパンデックス&ガンベルト武装のメンバーの勇姿からもNWOTHM一派に属することは明らかで、音の方もそれに相応しく(?)、ロブ・ハルフォード似のハイトーン・シンガーと、リフにリードに溌剌と動き回るツインGを活かしたJUDAS PRIEST型正統派HMサウンドを志向。
新人ならここにスピード/スラッシュ・メタリックなアグレッションや、モダンな味付けといった前のめりな感覚を付け加えたりしそうですが、根が真面目な人達の集まりなのか、本作は『BRITISH STEEL』~『背徳の掟』期のJP度満点な中庸ミッド・チューン①②で開巻します。
正直「掴み」としては少々弱いんですけど、メタルゴッドに対する敬愛を衒いなく表明する姿勢には好感が持てますし、何より後に続くアルバム表題曲③が、思わず目を細めたなくなる劇的なツイン・リードGが閃く名曲でテンションがV字回復。ここで一気に聴き手の身を前に乗り出させると、以降は『THUNDERSTEEL』の頃のRIOTにも通じる④、独産パワー・メタルばりの力強さを宿した⑥、NWOTHMバンドお約束のIRON MAIDEN型大作ナンバー⑨etc・・・と、正統派HM然としたカッコ良さだけでなく、重厚なコーラスやライブ映えする80年代メタル風味のキャッチネスも仕込まれた楽曲群で畳み掛け、最後までタイトに走り抜けます。
新旧どちらのHR/HMリスナーにもアピールし得る魅力を備えた力作。

火薬バカ一代 ★★★ (2016-01-26 21:34:31)


Firestorm

知る人ぞ知る我らが「High Roller Records」から14年にリリースされた、北欧はスウェーデン出身の5人組による記念すべき1st。所謂、NWOTHM群の一角となるのでしょうが、これが素晴らしいなり切りぶりである。少々拝借フレーズが気になれど、パワー&メロディー、スピードと三拍子そろい踏み、無駄にヘヴィなならず、かといって軟弱な要素は皆無、良く伸びるハイートーンボイスが映えるメロデイックなサウンドに、トリプルスリー達成万歳と叫ばずにはいられませんね。回転するリフワークの懐かしい響き、レギュラーチューニングの心地よさ、テクニック云々よりも皆で聴かせようとするアンサンブルの安定感が、若さに任せてブワーっと流れずに楔になっているのが聴き易さの要因、その分、落ち着いたサウンドに、昨今のヘヴィなモノを食す若者には、少々薄味なのかも知れませんが、ジューダス・プリーストやライオットと言った、80年代型欧州産正統派HM/HRサウンドに通ずるスタイルが好みの方なら安心して聴いていられるでしょう。個人的にもスリルは薄いが安定のブランドとして、またノスタルジーを呼び起こし無垢な少年時代を想起させるピュアメタルサウンドとの出会いに焦がれました。未聴なのですが、2ndはあの「SPIRITUAL BEAST」から国内盤も出ているので、彼らがマイナーなアングラシーンに埋没するようなバンドでない事を裏付けていますよね。

失恋船長 ★★★ (2016-01-09 15:06:23)